友人の赤柴が初めての春を迎えたとき、まさかあんなことになるとは誰も思っていませんでした。ざっくり言うと、換毛期の対策はブラッシングがすべて。毎日のケアにはスリッカーブラシ(ソフトタイプ)、週1〜2回のアンダーコート除去にはファーミネーターが定番。換毛期のピーク時にプロのトリマーに1回頼むとその後が格段に楽になる。
3月のある朝、友人がいつものようにリビングに降りると、フローリングが一面うっすら白い。「え、窓開けてたっけ?」と一瞬思ったそうですが、よく見ると全部柴犬の毛だったそうです。ソファにも、テレビ台にも、なぜかキッチンのコンロ横にも。人間が寝ている間に、あの子は一体何をしていたのか。
これが噂に聞いていた「換毛期の大雪」かと、その場に立ち尽くしたと聞いて、うちの豆柴もいずれこうなるのかと身構えたものです。
ダブルコートという名の毛量マシーン
友人も柴犬を飼うまで「ダブルコート」なんて言葉を知らなかったそうです。外側の硬い毛と、内側のふわふわのアンダーコート。この二層構造のおかげで柴犬は暑さにも寒さにも対応できるのですが、春と秋の年2回、アンダーコートが一斉に生え変わります。
友人の柴犬の背中を軽くなでるだけで、手のひらにわたあめみたいな毛の塊がくっつく。服は着た瞬間から柴犬の毛まみれ。コロコロクリーナーは1日3回替えても足りません。
「これが数週間続くの?」と友人が絶望しかけたとき、先輩柴犬オーナーからLINEが来たそうです。「ブラッシング、ちゃんとやってる?」と。
スリッカーブラシとの出会いで世界が変わった
正直に言うと、それまでのブラッシングはかなり適当だったそうです。百均で買ったブラシで週1回さっと撫でる程度。先輩オーナーに教わった手順を試してみたら、取れる毛の量がまるで違ったと興奮気味に報告してくれました。
まずスリッカーブラシで全体をやさしくほぐします。ポイントは毛の流れに沿って、なでるくらいの力加減で動かすこと。ゴシゴシやると皮膚を傷つけてしまうので、最初はおっかなびっくりだったそうです。友人の柴犬は最初「なんだこれ」という顔で固まっていたものの、慣れてくると目が半分閉じてきて、どうやら気持ちいいらしい。
次にアンダーコートレーキで根元に絡まった死毛をかき出すと、出るわ出るわ。毛玉ごっそり、という表現がぴったりです。1回のブラッシングで小さなぬいぐるみが作れそうな量が取れたときは、友人が思わず写真を送ってきました。
最後にコームで仕上げ。首まわり、お腹、脇の下は毛玉になりやすいので念入りにチェックします。
この3ステップを換毛期は毎日やるようにしたら、リビングの雪景色がウソのように改善したそうです。
ファーミネーターは週1〜2回がちょうどいい
ブラッシングにハマった勢いで、友人はファーミネーターも買ったそうです。アンダーコートだけを効率よく除去できる専用ブラシで、柴犬オーナーの間では定番中の定番です。柴犬には「小型犬〜中型犬用・短毛種」サイズがぴったりでした。
初めて使ったとき、取れた毛の量に衝撃を受けたそうです。「今まで背負っていた毛、こんなにあったの?」と友人の柴犬に聞きたくなるレベル。使用後の友人の赤柴はどことなくスッキリした顔をしていたとか。
ただし、気持ちよく取れるからといって毎日使うのはNGです。必要な毛まで削ぎ落として皮膚炎や脱毛の原因になるそうで、メーカー推奨は週1〜2回。毎日のケアにはスリッカーブラシやラバーブラシを使うのがベストです。
グッズの使い分けをまとめるとこんな感じです。
| グッズ | 使用頻度 | 特徴 |
|---|---|---|
| スリッカーブラシ(ソフトタイプ) | 毎日OK | 皮膚にやさしく、日常使いに最適 |
| ファーミネーター | 週1〜2回 | アンダーコート除去の威力が段違い。使いすぎ注意 |
| ラバーブラシ | シャンプー時 | 濡れた毛のかき出しに。マッサージ感覚で犬も喜ぶ |
シャンプーの日は換毛期のボーナスステージ
換毛期のシャンプーは、ただ洗うだけじゃもったいないです。アンダーコートを一気に除去するチャンスなんです。
コツはシャンプー前にしっかりブラッシングしておくこと。これをサボると排水溝が一瞬で詰まります。友人は一度やらかして、お風呂場が池みたいになったそうです。
洗い終わったらドライヤーでしっかり乾かしながら、もう一度ブラッシング。半乾きのまま放置すると蒸れて皮膚トラブルの元になるので、ここは手を抜けません。友人の柴犬はドライヤーの風に向かって目をシパシパさせながらも、おとなしくしてくれるのでありがたいと言っていました。
ちなみに、換毛期のピーク時にプロのトリマーさんの「アンダーコート除去コース」を1回お願いしてみたことがあるそうです。帰ってきた友人の柴犬は別犬のようにスッキリしていて、その後2週間くらい自宅ケアがすごく楽になったとのこと。自分でやるのが大変だと感じたら、プロに頼るのも賢い選択だと思います。
友人がリビングの雪景色を楽しめるようになった日
あれから数回の換毛期を経験して、友人は今ではすっかり慣れたそうです。毎日のブラッシングは友人の柴犬との大事なスキンシップの時間になっていて、目を細めてじっとしている姿を見ると「信頼されてるなぁ」とじんわりうれしくなると話していました。うちの豆柴もブラッシング中は気持ちよさそうに目を閉じるので、その気持ちはよくわかります。
換毛期を乗り越えた先の、すっきりツヤツヤの毛並みに出会えたときの達成感は格別です。あの手触りを知ってしまうと、次の換毛期も頑張ろうと思えるんですよね。
もしお家の柴犬が初めての換毛期を迎えるなら、身構えなくて大丈夫。毎日コツコツブラッシングしてあげれば、きっと乗り越えられます。皮膚の赤みやかゆがりが気になるときは、かかりつけの獣医師に相談してみてくださいね。
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