夜中にふと目が覚めて、隣を見たら豆柴の後ろ足がバタバタ動いていた。
しかも結構な勢いで。目は閉じてる。呼吸は穏やか。でも足だけが全力。どう見ても、夢の中で走っている。
先にポイントだけ。犬が寝ているときに足をピクピク動かすのは、レム睡眠中に夢を見ているサインだと言われている。しかも小型犬ほど夢を見る回数が多く、約10分に1回のペースで夢を見ているという研究もある。つまりうちの豆柴、一晩中ずっと何かしら見ているらしい。
寝ながら走る豆柴を観察してみた
うちの豆柴は、寝るときだいたいワンモナイトの体勢になる。くるっと丸まって、巻き尾を鼻先に寄せて、目がとろーんとなって……パタッ。寝落ちが毎回かわいい。
で、しばらくすると始まる。足バタバタタイム。
前足がピクピク動くこともあれば、後ろ足がバタバタと明らかに「走ってる」動きをすることもある。たまに「クゥン…」と小さく声を出すこともある。草原を全力で走ってるんだろうなぁ、と妻と二人で眺めている。
一番面白いのは、寝ながらおならをするときだ。本人は完全に夢の中。こっちは「今の聞いた?」と小声で笑いをこらえている。当の豆柴は微動だにしない。夢の続きのほうが大事らしい。
ちなみに寝る場所にもこだわりがある。日中は2階のリビングにある唐草模様のベッドが定位置。あのベッドに入ると一瞬でワンモナイトになる。夜は寝室に移動して、妻の隣が指定席だ。なぜか私の隣ではなく妻の隣。柴距離のルールは寝室でも適用されているらしい。
小型犬は10分に1回夢を見ている
「犬って本当に夢を見るの?」と気になって調べてみた。
ブリティッシュコロンビア大学の心理学教授スタンリー・コレン博士によると、犬も人間と同じようにレム睡眠に入り、そのときに夢を見ていると考えられている。レム睡眠とは、体は休んでいるのに脳が活発に動いている状態のこと。人間が「夢を見た」と覚えているのも、たいていこのレム睡眠中だ。
ここからが面白い。コレン博士の研究によると、夢を見る頻度は犬のサイズによって大きく違うのだそうだ。
| 犬のサイズ | 夢の頻度(目安) |
|---|---|
| 小型犬(トイプードルなど) | 約10分に1回 |
| 大型犬(ゴールデンレトリバーなど) | 約90分に1回 |
小型犬のほうがはるかに頻繁に夢を見る。理由は代謝の速さだ。小さい体ほど代謝が速く、睡眠サイクルも短い。レム睡眠に入る回数が多い分、夢も多くなる。
豆柴は小型犬だ。つまり10分に1回ペースで夢を見ている可能性がある。8時間寝るとして、ざっくり48回。一晩で48本の夢。連続ドラマどころの騒ぎじゃない。
犬は何の夢を見ているのか
2001年にMIT(マサチューセッツ工科大学)が発表した研究では、ラットが迷路を走った日の夜、レム睡眠中に迷路を走っているときと同じ脳波パターンが観測された。つまり、日中の体験をレム睡眠中に「再生」していた。
この研究結果を犬に当てはめると、犬も日中にあったことを夢の中で追体験している可能性が高い。散歩で走った道、嗅いだ匂い、出会った犬。足がバタバタ動いているのは、夢の中でもう一度散歩しているのかもしれない。
うちの豆柴の場合、夢の内容はだいたい想像がつく。
- 散歩コースの公園を全力で走っている(足バタバタ)
- 何か匂いを嗅いでいる(鼻がヒクヒク)
- おやつをもらっている(口がもぐもぐ)
答え合わせはできないけれど、起きたときの表情がやけにすっきりしていると、「いい夢だったんだな」と思うことにしている。
ちなみに、ペットカメラに映った深夜の豆柴が忘れられないの記事で書いたけれど、うちの豆柴はもともとリビングで一人で寝ていた。今は寝室で一緒に寝ている。あの頃もきっと、暗いリビングで一人、夢を見ていたのだろう。一人で見る夢と、隣に家族がいて見る夢。内容は同じでも、安心感が違うんじゃないかと思う。
まとめ|今夜も隣で夢の中を走っている
犬が寝ているときに足をバタバタさせたり声を出したりするのは、レム睡眠中に夢を見ているサインだと考えられている。小型犬ほどそのサイクルが短く、頻繁に夢を見る。寝言やピクピクが多い子ほど、夢をたくさん見ているのかもしれない。
うちの豆柴のため息が人間すぎる|寝る前の「ふぅ…」の正体でも書いたけれど、寝る前に「ふぅ…」とため息をついて、ワンモナイトになって、そこから夢の世界に出発していく。この一連の流れを毎晩見られるのは、一緒に寝ている特権だと思っている。
今夜もきっと、隣で足がバタバタ動き出す。草原を走っているのか、散歩の続きを楽しんでいるのか。時々おならもする。
まぁ夢の中でも自由に走り回ってくれ。起きたらまた一緒に散歩しよう。
